沖縄には気象庁の平年値(1991〜2020年)で年平均約7個の台風が接近します。被害の大小を決めるのは風の強さそのものより、接近前にどこまで備えを済ませておけるかです。
この診断は、物件の条件から「何にいちばん備えるべきか」を整理するものです。県外にお住まいで現地を確認できない方が、 優先順位をつけるためにお使いください。台風対策の全体像は沖縄の家の台風対策 完全ガイドにまとめています。
診断7つの質問
上から順にお選びください。所要30秒ほどです。
判定の根拠なぜこの4つに分けるのか
台風の被害はひとまとめに語られがちですが、備え方はまったく違います。物件の条件によってどれが効くかが変わるため、暴風・塩害・浸水漏水・停電の4つに分けています。
暴風 — 飛ぶものと、飛んでくるもの
建物そのものが倒れる例より、屋外にあるものが飛んで窓を割る例のほうが多くなります。鉢植え・物干し竿・カーポートの屋根材が飛来物になります。雨戸やシャッターの有無で被害の出方が変わるため、診断でお伺いしています。
塩害 — 距離が支配的
台風の風は海水を巻き上げて内陸まで運びます。付着した塩分は金属部の腐食を進めるため、サッシのレール、玄関ドアの金物、ベランダ手すり、エアコン室外機、給湯器から傷みます。進行度は海からの距離が支配的で、通過後に真水で洗い流せるかどうかで寿命が変わります。
浸水・漏水 — 沖縄で最も多い被害
沖縄の住宅はコンクリート造が多く、屋根が平らな陸屋根が主流です。傾斜屋根と違って水が自然に流れ去らないため、ドレン(排水口)が落ち葉や飛来物で詰まると屋上に水が溜まり、防水層の弱い箇所から室内側へ回ります。「屋根が飛んだ」より、この排水不良による漏水のほうが件数として多くなります。築年数が上がるほど防水層の劣化と重なります。
停電 — 不在物件では別の問題になる
人が住んでいれば不便で済みますが、無人の物件では話が変わります。マンションでは停電で給水ポンプが止まり、上階から断水します。復旧時には通電火災のリスクがあり、発見が遅れます。北部は倒木による断線で復旧に時間がかかる傾向があるため、エリアも判定に入れています。
判定に使っている根拠は、いずれも台風対策の完全ガイドおよび関連記事で出典を示しているものに限っています。
FAQこの診断について
- この診断で建物の安全性は分かりますか?
- 分かりません。この診断は管理上どこに優先して備えるかを整理するためのもので、建物の構造的な安全性を判定するものではありません。構造の安全性は図面と現地の調査が必要で、選択式の質問から判断できるものではありません。耐震性や構造上の不安がある場合は建築士による調査をご検討ください。
- リスクの点数が表示されないのはなぜですか?
- 7つの選択肢から出せる精度に対して、点数は正確さを装いすぎるためです。「暴風・塩害・浸水漏水・停電のどこに先に手を入れるべきか」という優先順位づけには3段階で十分であり、それ以上の数字を出すと根拠のない精度を示すことになります。
- チェックリストが2つに分かれているのはなぜですか?
- 県外にお住まいのオーナー様の場合、実行できる項目と物理的に実行できない項目がはっきり分かれるためです。火災保険の証券番号を手元に置くことは東京からでもできますが、雨戸を閉めることや屋上のドレンの詰まりを取ることはできません。分けて表示することで、ご自身で片付く分と手配が必要な分が判別できます。
- リスクが全て「低」でも現地の項目が残るのはなぜですか?
- リスクの高低は「どれだけ急ぐか」を表すもので、「やらなくてよい」を意味しないためです。内陸の築浅物件で全窓に雨戸があっても、鉢植えの取り込み、排水口の確認、通過後の点検は必要です。リスクが低いほど作業量は減りますが、ゼロにはなりません。
- 交通費の目安はどう計算していますか?
- 那覇市大道の当社事務所から物件所在地までの距離に応じた実際の目安額です。本島内で1回あたり2,200円(北谷町)から7,700円(本部町・恩納村・名護市)の範囲です。エリアを選ぶと該当する金額が表示されます。物件の具体的な所在地によって前後するため、正確な金額は無料のお見積もりでご提示します。
