沖縄で別荘やセカンドハウスを持つときの維持費は、本土の感覚では読みにくい部分があります。潮風で設備の交換が早まる草木が冬でも止まらない陸屋根の防水が定期的な支出になるといった、沖縄特有の条件が効いてくるためです。

このツールでは、物件の条件から年間の維持費を試算します。

金額の出し方について

管理代行費は当社が公開している基本料金とエリア別の交通費から計算するため、確定した金額として出せます。修繕費は周期と1回あたりの費用を併記した目安として出します。

一方で固定資産税・保険料・光熱費の金額は算出しません。これらは課税標準額や契約内容で決まり、推定すると実態と離れた数字になるためです。かわりに、どこで確認できるかを結果に示します。

試算9つの質問

01 / 9物件のエリア
02 / 9建物の種類
03 / 9延床面積の目安
04 / 9築年数
05 / 9海からの距離設備の交換周期に効きます
06 / 9エアコンの台数
07 / 9庭・外構
08 / 9年間の滞在日数固定資産税の扱いが変わる可能性があります
09 / 9希望する巡回の頻度

上から順にお選びください。所要1分ほどです。

計算方法なぜ沖縄だけ別の計算が必要なのか

本土の維持費の目安をそのまま沖縄に当てはめると、実際より安く出ます。設備の交換周期と、屋根まわりの支出の性質が違うためです。このツールが本土の計算と変えているのは次の3点です。

1. 海からの距離で設備の交換周期を変える

給湯器とエアコンの室外機は屋外に置かれ、潮を含んだ風を日常的に受けます。塩害の進行は距離が支配的で、海に面した物件では内陸より交換が早く来ます。このツールでは海に面した物件で7〜11年、数百メートル以内で8〜12年、内陸で11〜15年として年額に割っています。 仕組みは沖縄の別荘で塩害対策が必須な理由に書いています。

2. 陸屋根の防水を定期支出として計上する

沖縄の住宅はコンクリート造の比率が高く、屋根が平らな陸屋根が多くなります。傾斜屋根と違って水が自然に流れ去らないため、防水層とドレン(排水口)が劣化の急所になります。10〜15年周期の改修を前提に置かないと、ある年に数十万円から百万円超の支出が突然現れます。 背景は沖縄の家はなぜコンクリート造が多いのかに書いています。

3. 庭の手入れが年間を通して必要になる

沖縄では草木の生育が冬に止まりません。那覇の1月の平均気温は約17℃です。本土の感覚で年2回の草刈りを想定すると足りず、庭のある物件では年4〜6回が目安になります。放置すると隣地や道路への越境、害虫の発生、そして外から見て空き家だと分かる状態につながります。

マンション(区分所有)を選んだ場合、外壁と屋上防水は共用部の工事になるため個人負担として計上せず、「管理組合の負担」と表示します。かわりに修繕積立金の確認先をお示しします。二重に計上しないためです。

FAQこのツールについて

なぜ固定資産税や保険料の金額を出さないのですか?
固定資産税は土地と建物の課税標準額で決まり、火災保険は保険会社と補償内容(風災補償の有無・免責金額・水災の扱い)で決まります。いずれも物件ごとの条件に依存するため、当社が推定すると実態と離れた数字になります。誤った前提で予算を組むほうが損失が大きいと考え、金額は出さずに確認先だけをお示ししています。固定資産税は毎年届く納税通知書に記載されています。
管理代行費だけ「確定」と書かれているのはなぜですか?
管理代行費は当社が公開している基本料金(マンション 月11,000円〜、一戸建て 月13,000円〜/税別)と、エリアごとの交通費の目安から計算しているため、根拠が当社側にあり正確に出せます。一方で修繕費は将来の工事なので、周期と1回あたりの費用に幅があります。確度が違うものを同じ精度で並べると判断を誤らせるため、表示を分けています。
修繕の積立目安は毎年かかる費用ですか?
いいえ。将来の工事費を周期の中央値で割った額です。たとえば外壁の再塗装が10〜15年周期で1回50万〜100万円なら、年額は4万〜8万円として表示されます。実際の支出はその時期にまとまって発生します。毎年出ていく費用ではなく、そこに向けて積み立てておく金額として見てください。実際の施工時期が早ければ1年あたりの負担は上がります。
年間の滞在日数を聞かれるのはなぜですか?
土地の固定資産税には住宅用地の特例(住宅1戸あたり200㎡以下の部分は課税標準が1/6)があり、これが適用されるかどうかで負担が大きく変わります。もっぱら保養目的の「別荘」は対象外ですが、生活のための住宅すなわち「セカンドハウス」と認められる場合は適用されます。目安として毎月1日以上の居住実態が挙げられますが、判断は物件所在地の自治体が行います。本土のオーナー様がもっとも見落としやすい論点なので、判定を出しています。
試算額の幅が広いのはなぜですか?
修繕費の1回あたりの費用に幅があるためです。周期については中央値で固定し、費用の幅だけを反映させています。周期と費用の両方の不確実性を掛け合わせるとレンジが2倍以上に広がり、予算の判断材料にならなくなるためです。より正確な金額が必要な場合は、無料のお見積もりで物件の所在地と状態をふまえた数字をお出しします。
この試算だけで購入を判断してよいですか?
管理代行費と修繕の積立目安については、判断材料としてお使いいただけます。ただし固定資産税・保険料・光熱費が含まれていないため、これが年間の総額ではありません。また修繕の時期が近いかどうかは、外壁や屋上の状態を見ないと判断できません。中古物件の購入前であれば、ホームインスペクション(戸建ての基本調査で5万〜7万円)で現状を把握することをおすすめします。

維持費の全項目については沖縄の別荘・セカンドハウスの維持費まとめに、購入前の判断材料は沖縄でセカンドハウスを買う前ににまとめています。管理会社の選び方は沖縄の別荘管理サービスの比較に、台風への備えは台風リスク診断で確認できます。